ビっと来ました。あのときの、あの「ひとこと」
「とれたてなんだけど、食べる?」
農業関連の業務で西アフリカのカメルーンを訪問したときの経験を一つ披露したい。
畑を歩いていると、後ろから子供に声をかけられた。フランス語はマッタクわからないけど、たぶんこんなことを言っているのだろう。折角、見知らぬ外国人に話しかけてくれた小さな彼と友達になるべく、僕は想像力を働かせながら日本語で対応した。
学校は休みかい?、毎日お手伝いしているの?、名前は何ていうの?
幾つか質問をしてみたけど、意思がマッタク通じていない。
そりゃそうだろう。
名前は何ていうの? ここだけはちょっとネバってみた。
まず、ボディーランゲージを交えながら僕の名前を執拗に表現してみた。
どうやら伝わったみたいだ。君の名前は?
『チャクンテ』
…伝わった! コミュニケーション成立。
いや~いい一日だ。
畑に座って空を見ながら一緒に食べたもぎたてピーナッツ。
あれはおいしかった。
そりゃそうだろう。