被害者支援及びカウンセリングのための人身取引対策ホットライン運営強化プロジェクト
岩品 雅子
ベトナムでは、経済発展が進む一方で、地方と都市部での格差が拡大しており、国内外の人の移動が活発化するのに伴い、人身取引被害が深刻化しています。2006年から2015年までの人身取引の概要は、検挙件数1,253件、犯罪者数3,510人、被害者数合計3,186人(男性 920人、女性 2,266人)で、被害者数を男女別にみると、女性が圧倒的に多く、年間200~300人の間を推移しています。 これらの人身取引に係る犯罪に関しては詳細なケース(強制労働、売春、臓器売買)や国内外の区分は公表されていませんが、背景にある要因として、国内での就業機会の不足、詐欺的な海外労働斡旋、近隣国(主に中国)での男女比率の不均衡による国際結婚における詐欺、ジェンダー間の不平等な力関係による女性に対する暴力や搾取、人口の 86%を占めるキン族と少数民族との経済格差増大や都市部に偏在 した教育・技能訓練機会、SNS を巧みに活用した若い女性の誘拐等が指摘されています。 この状況に対し、国際協力機構(JICA)は、2012年~2016年まで実施されたフェーズ 1 に続き、「ベトナム国被害者支援及びカウンセリングのための人身取引対策ホッ トライン運営強化プロジェクト」を 2018 年 11 月に開始しました。
プロジェクトでは、先行案件であるフェーズ 1 で整備された人身取引対策ホットラインが 、ハノイ、ダナン、アンザンの 3 つの地域コールセンターとして全国の人身取引被 害者に継続的なサービスを提供できるよう、2021年11月までの3年間、支援します。
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❖ 2021年7月27日更新 ❖
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